ますます寒くなってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。風邪などひかれてませんか。
動物で風邪というと「猫の鼻かぜ」といわれている、猫ヘルペスウィルス、カリシウィルス感染症が代表的です。症状は鼻水、くしゃみ、眼脂、などいわゆる風邪の症状でパッと見て2つの区別はつきません。しいて言うならヘルペスの方が目と鼻の症所がひどい傾向にあるのと、カリシウィルスは口内炎ができるということです。
症状はにているのですが、ウィルスとしての生き残り戦略が全く異なります。まずヘルペスウィルスは人間の水ぼうそうと同じで、体に潜みます。外の世界では石鹸であらっても死んでしまう(ウィルスは失活といいます)弱いウィルスですが、体の中では神経に入り込み免疫の監視から逃れ、その間は無症状でおとなしくしています。しかしながら、その後体調がくずれて免疫が落ちたときに元気になり、症状がでます。人間の帯状疱疹に似た挙動です。
したがって、昔感染してたら1匹しか飼っていなくても風邪をひきます。
ちなみに人にうつしたり、うつされたりすることはありません。ご安心を。